Mac OSX で rbenv と ruby-build を使って Ruby をインストールする
rbenv (sstephenson/rbenv · GitHub) と ruby-build (sstephenson/ruby-build · GitHub) を使って Ruby をインストールして、異なるバージョンの Ruby を切り替えて利用するためのメモ。
rbenv 等のインストール
まず先に MacPorts で openssl、readline、iconv をインストールしておく。
$ sudo port install openssl readline libiconv
rbenv と ruby-build をインストールする。
$ git clone git://github.com/sstephenson/rbenv.git ~/.rbenv $ mkdir ~/.rbenv/plugins $ git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build
インストールできる Ruby バージョンの一覧を更新する場合は ruby-build をアップデートする。
git でインストールした ruby-build のアップデートは pull するだけ。
$ cd ~/.rbenv/plugins/ruby-build $ git pull
.bash_profile を編集してパスを設定する。
if [ -d $HOME/.rbenv/bin ]; then export RBENV_ROOT=$HOME/.rbenv export PATH="$RBENV_ROOT/bin:$PATH" eval "$(rbenv init -)" fi
インストールされている使用可能な Ruby のバージョンのリストを表示させる。
rbenv
で Ruby をインストールする前はシステムにインストールされた Ruby のみ表示されている。
使用中のバージョンの行頭に * が付く。
$ rbenv versions * system (set by /Users/hoge/.rbenv/version)
rbenv
でインストール可能な Ruby のバージョンのリストを表示させる。
$ rbenv install --list Available versions: 1.8.6-p383 1.8.6-p420 1.8.7-p249 1.8.7-p302 ...略... ree-1.8.7-2012.01 ree-1.8.7-2012.02 topaz-dev
Ruby のインストール
MacPorts でインストールした openssl、readline、iconv のパスを CONFIGURE_OPTS
で指定し、Ruby のインストールを実行する。
Ruby のバージョンはリスト表示で確認したフルネームを指定する。
$ CONFIGURE_OPTS="--with-openssl-dir=/opt/local --with-readline-dir=/opt/local --with-iconv-dir=/opt/local" rbenv install 1.9.3-p392
インストール後に忘れずに rehash
する。
$ rbenv rehash
インストールに成功すると、versions で表示されるリストにインストールしたバージョンの Ruby が確認できる。
$ rbenv versions * system (set by /Users/tom/.rbenv/version) 1.9.3-p392
インストールした Ruby の有効化
インストールした Ruby を有効化する。
リスト表示された Ruby のバージョンをフルネームで指定する。
$rbenv global 1.9.3-p392
Ruby のバージョンを確認すると、使用される Ruby が切り替わっていることが確認できる。
$ ruby -v ruby 1.9.3p392 (2013-02-22 revision 39386) [x86_64-darwin10.8.0]
システム標準の Ruby に戻すには、system
を指定する。
$ rbenv global system $ ruby -v ruby 1.8.7 (2012-10-12 patchlevel 371) [i686-darwin10]
特定ディレクトリ以下でのみ Ruby のバージョンを切り替える場合は、local
で設定する。
$ cd somedir/ $ rbenv local 1.9.3-p392
local
の設定を解除する。
$ cd somedir/ $ rbenv local --unset
gem
でコマンドをインストールした場合などに rehash
を忘れずに実行する。
$ gem install rails $ rbenv rehash
参考サイト
- Rails開発環境の構築(rbenvでRuby導入からBundler、Rails導入まで) #Rails #rbenv #Mac #macports #Ruby – Qiita [キータ]
- passingloop • rbenv と RVM との違い
- rbenv を使って ruby 2 系 をインストール、ついでに rails4 までやってみる一部始終 – ようへいの日々精進
- OS X で rbenv を使って ruby 1.9.3 or 2.0.0 の環境を作る #Ruby #開発環境 #AdventCalendar – Qiita [キータ]
- rbenv & ruby-build の使い方メモ #Ruby #OSX – Qiita [キータ]
- clmemo@aka: rbenv で複数バージョンの Ruby をインストール